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☆虹の橋2006夏☆ 第1章 地上へ 第1話

☆虹の橋2006 夏☆
◎第1章 地上へ 第1話



かぁさん、すまーふよ(^^)/
ママはん、めいです(^^)/
これから2人で、この夏の出来事をリポートしまーす

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「もう、めいちゃん、何してはんのぉ?早うせな、みんなぁ行ってしもたやんか~」
「スマちゃん、ホンマにいらち(せっかち)やなあ。もうちょっと待ってえなぁ」

虹の橋の向こうでは、みんな大忙し
どうしてかって言うと、地上ではこれからお盆で、こちら側に来ている者が年に一度戻って来るって信じて待ってくれている

こちらの世界の者は、いつも元の家族の側に行って側で見守ったりしてるんだけど、地上に生きている人は、日頃はそれに全く気づいていません
で、年に一度だけ戻って来るって信じている

それなら、こっちもそれに合わせて楽しく地上ツアーに行こうって言うことに(^^)/

「スマちゃん、お待っとさん、ゲップッ」
「ちょっとぉ、めいちゃん、何なん。その身体?デブデブやんか?いっつものスリムなめいちゃんとちゃうやん」

「あのなぁ、うちなあ、プハーッ。こっちではスリムなわんこやけどな、地上に生きてたときはこんなおデブちゃんやったんよ。ほんでな、お盆に帰るのにスリムなまんまで帰ったら、うちのママはん、うちやて分からへんかったらあかんやろ?ヒック。ほんでな、さっきからお水飲んでてん。」
「ほんまかいなぁ」

「けどな、お水ってそんなようけ飲まれへんやろ。せやから2杯目からはビール飲んでしもたわ」
「ビールなんかどこから持ってきたん?」

「シェフの冷蔵庫(^^) やっぱりええもん入っとるわ、ヒック。スマちゃん、ちょっと昼寝して行ったらあかんやろか?」
「何言うてんの?すまーふは初盆なんよ!早よ帰らな、かあさん待ってはるやないの!」

すると、今度はぷぅちゃんが光さんを連れて戻ってきた

「あらあら、あなたたち何をしてるの?」
「あっ、光さん!実はめいちゃんが、かくかくしかじかで…」

「まあ、いかにもめいらしいわねえ(*^_^*)」
「光さん、すまーふも死んだときみたいに痩せてないと、母さんが気づかはらへんのやろか?」

「そんな訳ないでしょ(^^) 今の元気なすまーふの姿でかあさんに会いに行ってこそ一番喜んでもらえるでしょ」

めいちゃんは、「初盆のぷぅちゃんとスマちゃんは私がちゃんと連れてったげる」って言うので、すまーふとぷぅはスーツケースに荷物を詰めて待ってたんだけどいつまで経っても来ないので、見に行くとこのありさま(^^;)

「私、ちょっと酔いをさまして行くから、あんたら先に帰りよし(帰りなさい)、ヒック」

「ぷぅ、あなたはめいの右の耳を思いっきり引っ張りなさい」
「はい、光さん(^^)」

ぷぅが右耳を引っ張ると、めいの反対側の耳から、『プッシューーーーッ』って大きな音ともに白い煙が出て、めいの身体は見る見る元のスリムに戻った

「めい、この身体で元気にしているってママさんにあいさつしてらっしゃい。もう、毎年毎年おんなじことやってくれるわね、めいは(^o^)」
「エヘッ」

「ぷぅは1人でも帰れるわ。おばちゃんたちも気をつけて帰ってね(^^)」
「ええか?ぷぅちゃん。16日の晩には一旦京都の空に集まるんやで、それからみんなでこっちに帰るんやから。分かった?それから、向こうへ着いたら、みきちゃんによろしゅうに伝えてや、あっ、ほっかむりずれてるやないの」

いつの間にか、めいは世話焼きで涙もろいお母さんに戻っていました
「じゃあ、行ってきま~す」

ぷぅは、雲の大地に開いた穴から地上に降りる滑り台に飛び乗りました
めいとすまーふは、ぷぅが長いひこうき雲を引きながらあっという間に地上に降りる様子を見送りました


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「ほな、うちらも行こか?」
すまーふはもちろん、ご自慢のベビーカー、めいの乗り物はソファ(^^)/
2人は一気に京都の雲の上まで下りてきて、
「ほな、また送り火の晩にここでなぁ。気ぃつけて、さいなら~」
と言って別れました

ひこうき雲をひきながら別れた京都御所の真上の空は、これからの数日間をお祝いするようにきれいな夕焼けが広がっていました



第2章 再会 第1話 すま~ふ につづく

  





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